最近の診療科は、医学の進歩に比例して以前より専門的になり、多種多様となっています。そんな中でもオペ室は、様々な病気の患者さんと出会う事になり、援助や技術でも他の診療科と異なる点が多いです。
オペ室の仕事は、大まかに分けて手術の準備、介助、片付けの三つがあります。まず、準備では、手術に必要な器具やガーゼなどの数確認、セッティングを行います。
手術の多くは、患者さんの臓器を処置する事になります。そのため、使う器具類は無菌状態である事が必須です。ここでは、器具類を無菌の状態に保ちながらセッティングする技術と丁寧さが必要となります。
万が一不潔にしてしまった場合に、正直に非を認められるという事も患者さんの命を守るうえでとても大切です。
次に介助です。手術を行う患者さんは、麻酔をかけている事がほとんどです。そのため、知らず知らずのうちに神経を圧迫してしまい、痺れや最悪の場合動かなくなってしまうことも珍しくありません。
そこで、神経を圧迫しない体位を作れるかが重要となります。神経がある場所の知識を身につけましょう。最後に片付けです。主に手術で使用した器具やガーゼが、はじめと同じ数揃っているかをカウントします。
出血部位を抑えていたガーゼは、体内に残されたまま縫合してしまう事がないよう、看護師も十分に注意しましょう。ここでは、数を正確に数える技術と看護師同士のダブルチェックが重要です。
全体を通して、丁寧に作業ができ、先のリスクを考えられる力がオペ室看護師に必要な素質です。